産業用計量機器メーカーが直面する主な課題の1つは、滑らかな速度および位置制御を維持することです。Celera Motionは、カスタム構成のMercury™1540Pデジタルエンコーダーを開発することにより、お客様の問題解決のお役に立ち、最終的に小型コンポーネントを使用した精密制御を実現しました。
課題
ある産業用計量機器メーカーは、高精度、ポータブル、レーザーベースのスキャニングシステムを設計していました。このシステムはスキャンミラーが1つの軸で急速に回転し、別の軸ではゆっくりと回転し、高分解能の地形データセットを描くことを特徴としていました。システムのポータビリティーの必要性を実現し、非常に正確で精密なデータをキャプチャするためには、軽量でコンパクト、さらに非常に滑らかな位置制御および速度制御を提供できるエンコーダーとモーターが必要でした。
ソリューション
カスタムのフレックスケーブルを備えたコンパクトなMercury 1540Pデジタルインクリメンタルエンコーダーは、直径57mmのスケールディスクとペアになっており、ロープロファイルのコスト効率の高いソリューションで19μradの分解能フィードバックを提供します。エンコーダーの高さはわずか10.2mmで、重さは約14gです。さらに、43mm径のフレームレスOmni シリーズのモーターが内蔵され、これまでのかさばるモータースタックの高さをわずか6mmにまで低減し、ダイレクトドライブモーターによるスムーズなモーションを実現しました。
メリット
MicroEのコンパクトなMercuryシリーズのエンコーダーとOmniシリーズのフレームレスモーターテクノロジーは、お客様の正確な寸法と性能要件に合わせてカスタマイズされます。設計に求められる精度、速度、および可搬性をお客様に提供するためにこれらの技術が組み合わされています。
仕様
| センサーの寸法 | 15.2x 8.8 x 5.6mm |
| インターフェイス | A quad B インデックス付き |
| スケールの寸法 | 57 外径 x 25 内径 x 2.29mm |
| スケールの周期 | 20 µm |
| システム分解能 | 19 µrad |
| 最高速度 | 2637 RPM |
| センサー重量 | 2.6g |
| 連続トルク | 最高5.9Nm |
| ピークトルク | 最高17.7Nm |
| 直径（ステーター外径） | 45～165mm |
| スルーホール（ローター ID） | 32～120mm |
| 最高速度 | 5,000 rpmまで |
